不識庵(ふしきあん)機山(きざん)を撃つ図に題す 頼山陽
江戸後期の人、史家、広島藩士尾藤二洲の門に入り
昌平黌( しょうへいこう)に学ぶ。尊皇の志厚く、
豪放磊落・孝心厚く日本外史など著述詩作にも専念
した。59歳で没す。
謙信と信玄が川中島に戦う図に題し、謙信の側から
これを詠じたもの。
鞭声 粛粛 夜 河を過(わた)る
暁に見る 千兵の大牙を擁するを
遺恨なり 十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す
夜、鞭の音も静かに謙信は川を渡ったが
暁の霧の中に大軍が大牙をかかげて陣するのを見た
謙信は十年余の恨みをこの時に晴らそうと決め、自
ら本営に切り込み
信玄に一閃切りつけたが惜しくも取り逃がしてしま
った
池波正太郎に小説「蝶の戦記」がある。前半は川中
島の合戦に忍者お蝶が絡む筋となっている。
池波正太郎他の短編集「決戦川中島」もあるようだ
がまだ読んでいない。
何かの会合で一曲といわれるとこの漢詩を吟ずる。


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