蘇台覧古 李白
◎ 呉王夫差の宮殿のあった姑蘇台(こそだい)を訪れ昔を偲んでの作
舊苑(きゅうえん)の荒台(こうだい) 楊柳新なり
菱歌(りょうか)高唱 春に勝(た)えず
只今 惟(ただ) 西江(せいこう)の月のみ有りて
曾て照らす 呉王宮裏(きゅうり)の人
昔の庭園の台は荒れ果て柳だけが新たに芽を吹き
菱をつむ女たちの清らかな歌声が聞こえて春の思いに耐えきれない
昔を偲ばせるものは何もないが只昔ながらにあるのは西江(せいこう)を照らす月の光だけで
この月はかって呉王宮殿の西施を照らしたことであろう
(蘇台)姑蘇台
(覧古)古跡を尋ね昔を想う
(舊苑(きゅうえん))昔の庭
(菱歌(りょうか))菱取りの歌
李白は、この詩に関連した懐古詩「越中懐古」も作っている。中国数千年の興亡史を想う。映画「レッドクリフ2」を観たが、登場人物、時代は違うものの呉越の抗争も映画の場面のようだったかも知れない。



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