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2010年11月 2日 (火)

雁を聞く  韋 応物(い おうぶつ)

(作者)736年~791年?長安京兆の人、中唐の詩人、若くして玄宗に仕え蘇州の知事となり善政が多く名声を博した。五言詩に長ず。
孟浩王維を受け継ぐとされ柳宗元も一括して”王孟韋柳”と並称される。


◎秋の夜、雁の鳴くのを聞き故郷を思っての作


故園 
(びょう)として 何れの処ぞ
帰思(きし) 方(まさ)に悠なる哉
淮南(わいなん) 秋雨(しゅうう)の夜
高斉(こうさい) 雁の来たるを聞く


私の故郷は遥か遠くでどのあたりか見分けもつかない
帰らんとする思いはますます深まるばかりで
淮南に秋の雨が降る夜
高楼の書斎で雁の鳴き渡るのを聞いている。


(
故園)ふるさと
(
(びょう)) はるか。ひろい。水面が広々とはてしないさま
(
帰思(きし))帰らんとする思い
(
淮南(わいなん))淮南河と長江に挟まれた一帯、今の安徽省
(
高斉(こうさい))楼上にある書斎


秋になり雁が北から南の淮南あたりに飛んできた。
その雁の鳴き声を聞いて故郷を思う作者は北方の出か。
雁には便りがつきもの。雁の足に手紙を付けて届けたという故事がある。
故郷から便りのないのを嘆いているのだろうか。
582
古典の図鑑・画本「唐詩選」より
「雁を聞く」





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