偶成 西郷 南洲
◎ 料亭の二階で酒を飲み朗吟し気概を述べたもの
大声(たいせい)酒を呼んで 高楼に座す
豪気 飲まんと欲す五大州
一寸の丹心 三尺の剣
拳(こぶし)を握って先ず試みん 佞人(ねいじん)の頭
座敷で酒を飲み大きな声で詩を吟じると
意気はいよいよあがって、世界を一呑みにしたような雄心が湧いてくる
我には報国の精神と鉄をも断つ剣がある、やがてそれをお目にかける日もあろう
しかし、その前に先ず口先ばかりたくみで心の正しくない人間どもを我がげんこつで張り飛ばしてやろう
(高楼)高く構えた建物
(豪気)才能があって人に屈しない意気込み
(丹心)まごころ
(佞人(ねいじん))悪人ども
1877年の西南戦争について官軍(政府軍)の医師が書き残した日記に、西郷隆盛の辞世の漢詩ともみられる七言絶句が記されていたことが、12日までに分かった。
「肥水豊山路已窮 墓田帰去覇図空 半生功罪両般跡 地底何顔対照公 西郷隆盛」という七言絶句が書かれていた。
「肥後や豊後への道はすでに窮まった。故郷に帰り骨をうずめよう。維新完遂のため覇を唱えたが、今となってはむなしい。わが半生を振り返ってみると、功罪両様の跡が残ってしまった。あの世で一体どんな顔をして、照国(=島津斉彬)公にお会いすることだろうか」という意味。
「官軍医の自作ではないか」とみる研究者もおり、真偽をめぐり論議を呼びそうだ。
(2009年9月12日スポーツ報知より)



























