S.Kさんの海外旅行記

2017年11月 3日 (金)

美しきスロベニアの体験(その3おわり)

ブレッド湖の先にあるボヒニ湖に着いて、終点で下車。降りたすぐ近くにどっしりとした2階建てのホテルがあった。青空に白い雲がわいて緑が美しく爽やかだ。湖を挟んで山が両側にせまって上高地のような雰囲気。トラブル続き、他を探すのも面倒でこのホテルに決めた。3つ星ホテル朝食込み44ユーロ「6160円、部屋の窓を通して青い空と山の緑を見てほっとした。

今来た道を引き返し、歩いて15分ほどで登山ケーブルの乗り場。標高500Mから1530Mまで一気に上がったら大分涼しくなった。冬はここから更に1800M地点までスキーのリフトが運転される。整備された登山道が3方に分かれ、湖を挟んで南と北に1800~2000M級の山が聳えて夏は登山客で賑うと。もう午後4時が過ぎて登山客はいない。山好きの私には、久しぶりの心地よい山の空気に触れた約2時間の散策は、すごく気分爽快だった。

下りはケーブル駅のレストランで一休み。ブレッド湖も見えて素晴らしい、ところがセンスのない音楽に興ざめ。美しい山の雰囲気に酔い、ロマンチックな気分に浸っていたのに、ムードを壊すこの音楽。これが今風か?もっと素敵な音楽がないのか。若い3人の女性が働いていたから彼女らの好みの曲なのだろう。

 

夜中に雨、朝は曇っていたが晴れて来た。ホテルの前に20本以上の各国の旗が掲げられていた。目を凝らして「日の丸」を探したが無かった。爽やかな湖畔、貸自転車を走らせた。観光客は殆どいない美しい静かな湖畔、青い水と緑の山、心が洗われる素晴らしい雰囲気。本当に爽やかな気分にさせてもらった。
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ここでの問題は、またリューブリヤーナへ向かう帰りのバス。運転手に発車時刻を尋ねても返事をしない。忙しいからだろうか大して気にもしなかった。ところが終点に着いて全員下車の時、運転手は一人一人の客につぶやくように声を掛けていた「ありがとう」とでも言っているのだろうか。私の番になったらプイと横を向いて知らぬ顔。明らかに故意だ。人種偏見か?それにしても気分が良くない。

 

今迄バスではいやな思いをさせられた。郵便局を探しているとき日本語で声を掛けてくれた女性は大学の4年生、数年前に交換留学で2か月間日本に行ったことがあると、丘の上の城まで案内してもらった。ポストイナで泊まった民宿(朝食込み2500円)はとても親切にいろいろ教えてもらった。どこにも親切な人はいる。

 

アドリア海沿岸のクロアチアでは私に「チャイナ?」、「違う、日本人だ」と言っても反応がない。子供まで「チャイナ?」、更には「フイリッピン?」、宿探しを頼んだら「チャイナが宿を探している」など日本人に対して全く認識がない。日本人だと分かると急に友好的に変わったトルコとは180パーセント違う。日本車が走っていないし、店にも日本の商品が殆ど売られていなかった。

私が訪ねた時から既に15年も過ぎた。何とか元気にしているが一人旅をしたいという気持ちが湧いて来ない。最近は日本からツアーでも行けるようになった。日本人に対する認識もずいぶん変わっているのだろう。どのように変ったのだろうか、ぜひ知りたいと思うこの頃です。

2017年11月 2日 (木)

美しきスロベニアの体験(その2)

テレビで紹介されたブレッド湖は、古くからハプスブルグ家ゆかりのリゾート地で、ヨーロッパ人に愛されてきたと。ホテルからブレッド湖まではバスで1時間20分。ロスにすんでいる日本人の青年と一緒に湖を一周した。看板に一周するのに3時間と書いてあった。あまりの美しさに感激し明日もう一回訪ねることにして、近くにあったユースホステルを予約した。

問題はその翌日、早速ユースホステルに着いて受付の女性「今日のシングルはありません」「今は一番忙しい時期で6人部屋もいっぱい」。いったいどうなっているのだ!昨日はロスの青年と二人で、くどいほど予約の確認をした。更に念のため予約した女性の名前(ANJA嬢)にサインまでさせていたのに此の始末。だいぶ押し問答したが相手はケロッとして埒があかず。引き継ぎはどうなっているのか、ひど過ぎる!客に迷惑をかけても、全く悪びれた様子無し。当然のような顔をしている。全くケシカランひどいところだ!

帰りのバス停ではカナダからの大学院生もバス待ち。発車時刻になってもバスは来ない。時刻表は私が背伸びをしても読めないほど高い所に貼ってあった。乗り場の表示もよくわからない。何と不親切な観光地!カナダの青年と文句を言いながら近くの喫茶店で一休み。

 

翌日はオーストリア国境のアルプスの麓を予定。宿舎でバス時刻などを電話で調べて貰って出掛けた。切符売り場で「10時出発、乗り場は10番」。今度は間違わないように何回も念を入れて確認した。

10時近くになってもバスが来ない。心配になって再度さっきの切符売り場に行って確認「10番、間違いなし」と。しかしとうとうバスは来なかった。切符売り場と苦情係に文句を言ったら「10番か11番。もうバスは午後まで無い」。余りにもいい加減。また頭にきた。だいぶ文句を言ったが、全く悪びれた様子なし「謝れ」。馬の耳に念仏ケロッとしている。態度悪し!暑い!

仕方がないから、ブレッド湖経由ボヘニ湖へと予定変更。今度はブレッド湖近くになってバスがエンジン故障。運転手は何も言わずお客をほったらかしたまま、悠々とマイペースでエンジンの修理。この年は30年ぶりの猛暑、車外に出て30~40分も待たされた。たまったものではない。やっと修理が終わったら車外のお客に右手の親指で「乗れ」と合図。この「乗れ」が唯一お客に対して運転手がとった行動だった。この間、はじめからひとことも言わず、客を客とも思っていない。この不親切な客扱い!日本ではとても考えられない。ここスロベニアは「切符は売ってやる」、「バスは乗せてやる」頭に来ることばかり。暑い!汗たらたら怒りたくもなる。
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2017年11月 1日 (水)

美しきスロベニアの体験(その1)

知人S.Kさん―現在82才―が68才の時にスロベニアを一人旅をされた旅行記を何回かに分けて載せます。

テレビにスロベニアの美しいブレッド湖の風景が放映されていた。私は一人旅でスロベニアを旅行したので、とても懐かしく食い入るように見入った。美しい自然に感激し楽しい思い出がいっぱい出来た。だが少し変わった出来事にも遭遇したので紹介させて頂きます。

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2003年68歳の時、海外一人旅は6月から7月にかけて31日間。クロアチアのアドリア海沿岸を北に向ってスロベニアへ、そしてスロバキアへ向かった、リュックを担いだバックパックの旅。この3ヵ国の中でスロベニアは湖や鍾乳洞、カルスト台地など自然が特別美しかった。

人口は僅か200万人で日本の長野県程度、面積は四国とほぼ同じくらいの小さな国だ。私はスロベニアに行くまで何処にあるか知らなかった。日本人にはなじみが無いと同じように、スロベニア人にとっても日本に対する認識が殆ど無かった。数回訪ねたトルコでは、日本人に対する特別な友好的感情をもって接してもらった。トルコの親切に慣れていたのでその違いに驚いた。

日本ではお客は「神様」、ここでは全くその逆を体験した。そして不思議に思ったのは、何故か美人に殆どお目にかかることが無かった。この国のお隣のアドリア海沿岸のクロアチアやチエコ、ポーランド、オーストリアなどは比較的小柄で日本人好みの美人が多いのに、この国だけ美人がいないのは何故だろうか不思議だった。

 

スロベニアの自然では、まず世界的に有名な鍾乳洞、名前はポストイナ。その大きさに圧倒された。世界で2番目の大きさだという。全長27Km、観光客はトロッコに乗せられて約4Km10分間進んで降りたところが、広く大きな鍾乳洞の大空間にびっくり仰天。トロッコを降りると英語、イタリア語、フランス語など5つのグループに分かれてガイドが洞窟の中を約2Km案内する。山口県の秋吉台はじめオーストラリアなどの鍾乳洞も見ているから、どこも同じだろうと期待をしなかった。ところがポストイナの規模があまりに大きすぎて今迄見てきたものとはとても比較が出来ない。さすが世界で2番目は凄いと言うしかない!

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首都リューブリヤーナ行のバス待ちをしていたら、60代のシンガポール人が話しかけて来た。「泊まるならユースホステル・タボールがお勧め」、「駅に近くて5分、何より便利、部屋がきれいで安い、私も泊まった」。バスに乗って約1時間、生憎土砂降りの雨、そのままユースホステルに直行。彼に会わなければ雨の中を旅行案内所に行って宿を探すなど大変だった筈,おかげで助かった。

この宿は大学生の寮で夏休みの6月26日から8月27日の2ヵ月間をユースホステルとして開放していた。このやり方は北欧に多いという。4階建てのドミトリー(4人部屋)とツインがある。私はツインを一人使用。各階にシャワー室とトイレが各々5つ続いている。大食堂は4人掛けのテーブルが約50あったから200人は収容できる。シングルは1泊朝食込みで20ユーロ(2960円)。学生寮を利用するのは初めての体験。情報交換が出来て有り難い。5日間滞在した。
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ある日、朝の食堂で東京からの日本の女子大学生2人、バックパッカー旅行で45日間と。朝食はバイキング形式。パン、バター、ジャム、ハム、リンゴ、バナナ、ジュース、牛乳、コーヒ、紅茶などがずっと一列に並んでいる。彼女らがトレーにパンを山のように載せたので、こんなに食べるのかと驚いた。すると食べ終わったと思ったら、パンにバター、ジャムを塗りハムを挟み昼食にするのだという。チャッカリしていると言うのか、しっかりしていると言うべきか。私には真似が出来ない。そんな彼女らもローマとナポリではスリにポケットを探られ、カメラを盗られた。ミラノ近郊ではユーロを、他にバックをひったくられたと。でもケロッとしているのはさすが!

45日間の長旅にしてはとても軽そうな小さなリュック。その秘訣を尋ねたら「雨具や防寒具、着替えも殆ど持たない。ほんのひと時の雨とか寒いとかのために45日間も持ち歩くのは馬鹿らしい。それならその間我慢すればよい」なるほど合理的?朝食のパンを昼食にするのも合理的?私などはそのほんのひと時の雨の為に傘や防寒具も持ち歩いています。更にヌーデストビーチも体験したいという、旺盛な行動力「やりますね、彼女らは!」といった感想でした。
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